ビタミン・ミネラルの個体差

栄養
04 /24 2018
タンパク質を作る能力は人によって違います。
DNAによって決まっているタンパク質の合成ですが、一人ひとり顔や体形が違うように、タンパク質の合成にかかわっている酵素の形、立体構造も違っています。

酵素補酵素と基質の関係は、鍵と鍵穴のような関係になっています。
画像の説明
分子栄養学より

そして、酵素補酵素の結合部位の形が人によって異なるのです。
タンパク質を作る能力は、その作業をする酵素補酵素として働くビタミンミネラルの量と相関します。
形が良ければ酵素と補酵素が1回出会っただけで100%結合して代謝がスムーズに行きます。
形が少し悪ければ2回に1回しか結合できない、50%の確率でしか代謝が進まない。
形が悪ければ10回に1回しか結合できず、10%の確率でした代謝が進まず、代謝が滞ると言う風に考えられます。
このような場合には、補酵素の濃度を10倍にすれば代謝がスムーズに行くと考えられます。

ほとんどの人ではこの代謝が進む確率は100%ではなく、それ以下の確率で、遺伝子により決まっています。

例えば、ビタミンCが関係する代謝は少なくても500から10000くらいあると言われています。
風邪予防物質の合成に対する確率が100%の人は、風邪が引きにくいでしょうが、白内障予防物質合成に対する確率が10%と低い人は、白内障になりやすいと言えます。
同じ人でも、すべての代謝の確率が100%ということは考えられません。
上記のように反応が進みやすい確率100%の代謝と、確率10%ように低い代謝もあるのです。
それが、その人の体質なのです。

これを分子栄養学的に考えた時、大量のビタミンCをサプリで補ってあげると、確率が低い代謝にまで十分ビタミンCがいきわたり、代謝が普通に進むということです。
これを、ビタミン・カスケードというモデルで表しています。
「ビタミン・カスケード」の画像検索結果
楽道より

これは、ビタミンミネラルが水であらわされていますが、確率100%の代謝はスムーズに進むのですが、下に行くほど、確率が低くなり、十分なビタミン・ミネラルがなければ、下の方の代謝は進まないということを表しています。
ビタミンCだけで、最低でも500の代謝にかかわっているのですから、どれだけの量が必要か、とても食事だけでは賄えないことが分かります。

このように考えれば、必要な補酵素であるビタミンやミネラルを必要量サプリで取ることは理にかなっています。
食事で必要量をとることは難しいのです。
必要なサプリとその量は個人個人で差があります。
まず、良質なタンパク質と良質な脂質を十分な状態にして、更に自分の弱点をサプリで補うという事を考えてもいいと思います。

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避けた方がいい食品と必要な栄養

食事・サプリ
04 /24 2018
避けた方がいい食品は何かと考えると、悪い脂質精製糖質を多く含む加工食品・冷凍食品・お惣菜といった食品は出来れば避けた方がいい食品になります。
また、外食での揚げ物も、使われている油と衣(精製糖質)のことを考えると、気をつけた方がいいと思います。

本当に正しい栄養のバランスを考えると、良質のタンパク質と良質の脂質はすべての人に必須なものですが、それ以外のビタミンミネラルは個人差が大きいです。
ビタミンミネラルは、補酵素として働きます。
補酵素がないと代謝を行う酵素が働くことが出来ません。

どうして必要なビタミンミネラルは個人差が大きのでしょうか?




タンパク質の吸収が悪い時 

タンパク質
02 /11 2018
タンパク質消化吸収をよくする方法について いくつか考えていました。

一つ目は、プロテインを飲む時に水の量を少なめにする。
これは、胃酸が薄まらないようにするためです。

二つ目は、回数を分けて、こまめに取る。
その方が吸収されやすい可能性が高くなると思います。

三つ目は、プロテインをある程度ペプチドやアミノ酸に分解した状態で取るです。
ホエイプロテインにパイナップルの酵素であるブロメラインを入れます。
このブロメラインはカプセルになっているので、カプセルを開けて中身だけプロテインに加えます。
以前のブログで紹介した効力が強い方のブロメラインを使います。
溶かす水を40~50℃くらいにして、30分くらい時々かき混ぜながら置いておくといいのではないかと思います。
ある人がやってみた記事を読みましたが、普段よりプロテインが水っぽくなる、プロテインの味にかなりの苦味が出るようです。

タンパク質がうまく吸収されないと、メガビタミンをしても効果が少ないので、吸収が悪い人は、色々試してみて下さい。





プロテインスコア100の卵としじみ

タンパク質
02 /04 2018
【質問】

良質のタンパク質であるしじみの食べ方について教えて下さい。
は生でも、火を通していてとプロテインスコアは変わらないですか?
しじみは、インスタントのしじみ味噌汁はいかがでしょうか?
インスタントと聞くと、添加物が気になる所ですが、
ネットをみると、しじみ味噌汁のインスタントの栄養面について、評価が高いものが多いです。

【答え】

のプロテインスコアは、生でも火を通してもあまり変わらないと言われています。
しかし、実際に食べた時の吸収率については大きな違いがあります。
タンパク質を分解する酵素の働きをジャマする酵素があり、なおかつ消化されにくい分子構造のタンパク質も含まれているから、消化吸収されにくいです。
一方、火を通したは、タンパク質を分解する酵素の働きをジャマする酵素が少なくなり、消化されにくい分子構造のタンパク質消化されやすくなりますので、消化吸収されやすいです。
また、タンパク質とは関係ありませんが、生にはアビジンという物質が入っており、ビタミンB群に分類される水溶性ビタミンの一種であるビオチンの腸管からの吸収を阻害するので、あまりたくさん生卵を食べるとビオチン欠乏になってしまいます。
しかし、これも火を通せば、アビジンの活性は無くなりますので、いくつ卵を食べても大丈夫です。
タンパク質の吸収の速さは、温玉(半熟)、ゆで卵(完全に火が通った状態)の順に速く、生は殆ど吸収されずです。
卵は、プロテインスコア100で尚且つビタミンミネラルなども豊富に含まれているので、これを食べるだけでほとんど必要な栄養は得ることが出来ます。
ないのはビタミンCと食物繊維と言われています。
火を通して、うまく食事にたくさん取り入れるといいと思います。

しじみはプロテインスコアは100ですが、良質のタンパク質を10gとるためには179gのしじみ(可食部)が必要になります。
それを実際に食べるのはほぼ不可能だと思います。
参考までに、以下のURLで確認してみて下さい。
また、インスタントはそれに使われている原材料名を確認して、健康上よくないものが入っている時は(多分、すべてのインスタントがよくないと思いますが)お勧めしません。

例えば、卵の場合、良質のタンパク質を10gとるためには79gの卵が必要になります。
Mサイズの卵で、1.58個です。
Lサイズの卵で、1.32個です。
これだったら、普通に食べられると思います。

プロテインスコアは良くても、実際食べる時にどのくらい食べる必要があるのかでその食品が普段食べるのに適しているかどうかの判断をしなければなりません。
また、卵のようにいい食材でも、生卵のまま食べると消化吸収が期待できないという事もあります。

良質のタンパク質を必要量取るには、卵、肉、魚をメインに食べるのが一番食べやすいと思います。

豆乳

タンパク質
02 /04 2018
【質問】
豆乳が、タンパク質の摂取について与える影響について質問がありました。
【答え】
大豆には、トリプシンインヒビターという阻害物質が含まれます。
膵臓から分泌される“トリプシン”というタンパク質分解酵素の働きを邪魔するのが、この物質です。
食物が胃を通過して十二指腸に入ってくると、膵臓は通常どおり消化酵素トリプシンをつくって分泌します。
でも、この物質が含まれているとタンパク質を消化できなくなります。
トリプシンインヒビターそのものもタンパク質ですから、熱を加えればその作用は失われます。
でも、これが、かなりしぶとい物質で、豆乳には13%残っているようです。
豆乳タンパク質の補給と思って飲んでも、消化出来ないのであれば意味がありません。
また、一緒に食べるタンパク質の吸収も妨げてしまう事になります。
単に、飲み物として単独で飲むのであれば、いいかもしれません。
でも、牛乳の代わりに毎日ごくごく飲むような生活をしていれば、それ以外にもあるデメリット(植物毒)が目立ってきて、ミネラルの吸収阻害や顔の皮膚が茶色になる、甲状腺異常なども出る可能性があります。
一方、発酵によってトリプシンインヒビターはほとんど破壊されますので、栄養価値の高い発酵食品、味噌や納豆は問題ありません。
ところが、比較的弱い加熱で処理しているのが豆腐豆乳です。
これらの中には少しばかりトリプシンインヒビターが活性のまま残っています。
各種大豆製品のトリプシンインヒビターの活性残存率は木綿豆腐で2.5%、寄せ豆腐で3.4%、絹ごし豆腐で4.3%、充填豆腐で7.9%、豆乳13.0%、納豆0.7%、醤油0.8%、味噌0.3%などです。
大豆製品には、それ以外のメリットもありますので、一番トリプシンインヒビターが含まれている豆乳以外の大豆製品を適量食べるのがいいかと思います。

【質問】

トリプシンインヒビターの事でお伺いします。
豆乳や豆腐など、トリプシンインヒビターの活性残存率が高い食品は加熱処理をすると良いのでしょうか。
豆乳は温めて飲む、豆腐は湯豆腐やお味噌汁に入れて頂くとトリプシンインヒビターの活性残存率が下がり悪戯をしなくなるのでしょうか?

【答え】

トリプシンインヒビターについてですが、残念ながら、豆腐や豆乳を加熱しても、完全には失活しないようです。
大豆を丸のまま加熱すると、失活するのですが、加熱前に大豆を潰したりカットすると、加熱しても完全に失活しないようです。
トリプシンインヒビターは、植物が自分を守るために持っている物質で、元々活性がない状態で存在し、傷つけられる事により活性型に変わるようです。
活性がないトリプシンインヒビターは加熱すると失活しますが、活性型の場合、完全に失活しないという事になります。
豆腐は、そこまでたくさん含んでいないので、大量に毎日のように食べるので無ければ気にされなくてもいいのではないかと思います。
豆乳は、タンパク質の摂取を目的として飲まれるのは難しいかと思います。
単なる嗜好品として飲まれるのであれば、たまにはいいのではないでしょうか。
大豆はアレルギーを起こす事もあり、豆腐や発酵した大豆製品より、大豆そのものや豆乳の方がアレルギーを起こす可能性が高くなりますので、ご注意下さい。




忘れな草