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抗うつ薬 2

抗うつ薬
04 /17 2018
別の抗うつ剤であるサインバルタについて見てみます。
パキシルもサインバルタも、セロトニン再取り込み阻害剤なので、リリカのところで書いたようなセロトニン症候群の害作用があります。
不安・混乱する・いらいらするに加えて、興奮する、動き回る、手足が勝手に動く、眼が勝手に動く、震える、体が固くなる、汗をかく、発熱、下痢、脈が速くなるなどです。
そして、サインバルタは、セロトニンだけでなくノルアドレナリンという興奮系の神経伝達物質の再取り込みも阻害します。
そのため、吐き気、悪心、口内乾燥、便秘、排尿障害、眠気、めまい、頭痛、不眠、肝機能異常、血圧上昇、心血管系の害もあります。

そして、一番の問題は、パキシルもサインバルタも依存が生じ、離脱症状が現れることです。
下の図を見て下さい。
これは、アメリカの非営利組織ISMPのQuarter Watchの2017年6月の報告から表をコピーして、私がピンクで書き込んでいます。
1番上がサインバルタで、急な中止により離脱症状を起こす薬の中で、それが起こる頻度は他の薬剤と比較して135.6倍(右側の数字です)でした。
2番目に書かれているのがパキシルで、55.3倍です。
下の方にリリカと、トラムセット(正確にはトラムセットのオピオイドであるトラマドールですが)がありますが、それぞれ6.8倍と6.3倍となっています。

サインバルタは堂々の1位(!)、2位はパキシルです。
リリカとトラムセットが可愛いくらいですが、依存が生じた人にとってはそんなことは関係ありません。
今回取り上げた4つの薬剤は、どれも離脱症状が起きやすいのです。
一旦始めたら一生飲んでもらうために出来るだけそういう薬を処方しているかのようです。
離脱症状の報告件数と起こしやすさ 


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抗うつ薬 1

抗うつ薬
04 /17 2018
慢性痛で苦しんでいる人は、精神的にも辛く、医師に相談しても解決策がありません。
医師は自分の治療に効果が見られない場合、安易に精神的なことが痛みの原因とする人が多いように思います。
そして、その医師が抗うつ薬を処方したり、精神科へかかるように勧める場合があり、とても深刻な状況です。
もちろん、精神的な部分は痛みにも影響を与えると思いますが、精神薬では何の解決にもならないばかりでなく、慢性痛に加えて更なる病気を抱え込むことと同じになります。
 
まず、よく処方される抗うつ薬パキシルを見てみましょう。
2009年の厚生労働省のパキシルの傷害等の他害行為があった副作用報告というのがあります。
その報告からどんな他害行為があったのかちょっと書き出します。
20代の女性で、ナイフを振りかざす、スタッフにたいする暴言、暴行。
30代の男性で、交通違反にて検挙された際、急に怒り出し拳銃を奪い取ろうとする。父親とけんかし、窓ガラスを割る。
30代の女性で、電話で主治医を罵り自殺すると言う。母親に対して皆殺しにしてやると言い、刃物で自分や母親を切る。灯油を撒いて火
を点ける。襖を破って物を投げる。
などです。
また、NPOJIPという民間による薬の監視をしているNPO法人に寄せられた事例があります。
46歳の男性で、仲の良い妻の頭をくぎ抜きで殴った。
57歳の男性公務員で、日頃の本人からは想像できないほど攻撃的、衝動的になり、パキシル増量後に、数百万円の公金の入った他部署の手提げ金庫を、そのまま役所に置いておくのは危ないと考えて自宅に持ち帰った。
34歳の女性で、パキシル漸増中30mgで中断し、数日後に自殺を図りました。その3日後、パキシルがいきなり40mgで再開され、その6日後に幼い息子を絞殺した。
パキシルは、飲んでいる量が変化する時に害作用が出易いので、急に止めたり、急に多くの量のパキシルを始めたりするのは危険です。
ですから最後の女性の場合、パキシルの再開を40mgで再開するのではなく、10mgから徐々に増やしていかなければならなかったのですが、医師はそのことを知らなかったのでしょう。
日本では、自殺者が多いので有名ですが、自殺した人の中には、飲んでいる薬のせいで(この場合、パキシル以外の精神薬もあると思います。)、自殺をした人が結構含まれていると思いますが、このことは広く認められていませんので、実際どのくらいの人が薬のせいで自殺しているのか分かりません。

忘れな草